ひろがり保護者勉強会を行いました!

2024年2月13日に
ひろがり懇談会のなかで『ヘルプマークについて』の保護者勉強会を行いました。

校外活動時、電車に乗る際にひろがりの子どもたちから『ヘルプマークってなに?』という質問をきっかけに、ヘルプマークについて子どもたちも興味を持ち始めたという話があり、勉強会のテーマにしました。

ヘルプマークとは、外見からはわからない援助や配慮を必要としている方が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせるために作成されたものです。

妊娠初期の方から、内部障害・難病・義足や人工関節を使用している方など、ヘルプマークを持つ方は様々な事情を抱えています。

ここで誤解されやすいのが『ヘルプマークがあれば席に優先して座れる・譲ってもらえる』ということ。
席に座ることが必要ではない方もいるので、必ずしも席に『座るためのもの』ではありません。
いま、座りたいがために、ヘルプマークを悪用・不正に取得する人も増えています。

そう言ったことも理解した上で、子どもたちにヘルプマークとはどう言ったものかを伝えられるといいよねっという話になりました。

教頭先生からは『サポートマーク』について教えていただきました。サポートマークは、助けを必要としている方が、誰に声をかけていいか困ってる時に『遠慮なく声をかけてね!』というマークです。
助けてくれる人がいるということを知っておくのも安心材料のひとつですね。

ヘルプマークを使用する際、懸念されることは『個人情報』について。
ヘルプマークに、特性やお願いしたいこと・連絡先・名前を直接貼り付けます。
そうなると、ヘルプマークの使用はなかなか難しいな…と思う方もいるかと思います。

そこで、セサミストリート(セサミワークショップ)が作成、世界自閉症啓発デーのHPで配布している『ジュリアのお助けシート』を使用した、ヘルプマークホルダーを、保護者で作りました!

セサミストリートに住んでいる自閉症の女の子『ジュリア』が描かれたシートには、名前・連絡先・お願いしたいことがかけるスペースがあり、折りたたんで使用することで、外から個人情報をみられることはありません。
また、ジュリアの半対面には『多様性マーク』が描かれており、様々な方が利用できるようになっています。

クリアケースを用意して、ヘルプマークとジュリアのお願いシートを入れました。

そして、ヘルプマークに元々ついてるのは紐なので、取り外しがめんどくさくて、付け替える手間を考えるとだんだん使わなくなることも…

なので、クリアケースにカラビナをつけて取り外しを簡単にしました!

これで、子ども自身でお出かけする時に、カバンに付け替えたり、必要に応じて使用することができます。

クリアケースは、1ポケットと2ポケットを用意して、2ポケットには普段服薬が必要な子が薬を持ち歩けるようにもしました。

ヘルプマークは、逗子市役所障害福祉課さんが、支援級の人数分用意してくださいました!
ありがとうございます。

普段1人だったら、めんどくさくてなかなかできないこと、調べられないことも、同じ悩みを持った保護者同士で集まることで、ハードルが少し低くなったり、楽しみながらすすめられるのが、とても良かったと思います。

ヘルプマークができる前は、お出かけ時に叫んでしまったり走り回っている我が子を『バカなやつ』や『しつけがなってない』などと言われることが多々あり、その度に悔しい思いをしました。
そうなると、外に出るのも嫌で、家に引き篭ったり、人が多くない時間に公園へ行くなど、色んな縛りの中で生活をしていました。

目に見えない障がいだからこそ、理解や配慮されることは難しく、遊んだり、お出かけするのも嫌でした。
配慮されたいというより、優しい目で見守ってほしいという思いが強かったと思います。

そんな中、ヘルプマークができたり、ジュリアのおねがいシートができるなど、保護者自身も安心して外に出られるための『優しい目』が社会的に生み出されてきているのは、障がいがある子の保護者として、とても嬉しく思います。

お出かけ時に、作ったヘルプマークホルダーが、子どもたち・保護者の方を支えてくれますように。

ご参加いただいた保護者のみなさま、ありがとうございました!

【ジュリアのおねがいシート】

https://sesamestreetjapan.org/Diversity/Autism/Diversity-tool.html

2024.3 ひろがり保護者 藤井