こども安全クイズ 〜乗り物玩具にご注意ください〜

 次のうち、人通りのある道(道路または歩道)で、それに乗って公園に行っても良いものはどれでしょうか?

 こんにちは。地域安全サポーターです。上のクイズは正解はわかりますか?
 正解は・・・・⑨のロバです!!!(驚きましたか?知ってましたか?)

 先日の、住民協定例会にて、地域の方より「坂道でこどもがキックスケーターで急に現れて車で通る時が怖い」とのお声がありました。

 そこで今日は乗り物玩具(おもちゃ)のお話です。
 
 昔に比べて、最近は「乗り物玩具」は増えましたね。一輪車、三輪車、スケートボード、キックスケーター、ペダルバイク、竹馬、ローラースケート、キックバイクなどなど。(竹馬は昔からありますが)特に、三輪車もパーツが外せたり付けられたり、保護者が後ろから押せるスティック付きだったり、バリエーション豊かに進化していますね〜。
 
 自転車は、道路交通法では「軽車両」に位置付けられており、「車のなかま」に入りますが、その「軽車両」の定義には、「自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽引され、かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含む)であって、身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車以外のもの」とあり、動物の種類は規定されていないことから、象やラクダ、そしてロバも軽車両扱いになるという見方のようです。(ロバを移動手段で使う方は実際はあまり見ないと思いますが)そこで答えは⑨になります。

 本題ですが、キックスケーターやスケートボードは「玩具」に含まれ、「玩具」は、法律的には、道路交通法第76条4項3号により、道路上での禁止行為として、「三 交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること」の類する行為に含まれることになるようです。
 ここで、「交通のひんぱんな道路」という文言が、曖昧に思われますね。

 見方を変えて、「歩道や道路で使用するのが危ないかどうか」で考えてみましょう。

 よく言われるのは、これらの乗り物玩具には「ブレーキがなく制御が難しい」「転倒の危険がある」「思わぬスピードが出て、急に車両の前に飛び出てしまう」ということです。

 この点においては、使用が許可されている公園であっても、人と接触する可能性があって危ない場面では、他の公園利用者の安全を守るために、その玩具を使うのをやめることがマナーであるかと思います。

 池子地区の立地特性としては、崖やカーブで見通しが悪い道が多かったり、狭い歩道や坂道も多く、こどもたちが道でこれらに乗ることや移動手段として使うと、危ない場所は数多くあるかと思います。

例えばこちらの曲り角は、左から車が向かってきていたら、出会い頭に事故の危険があります。横断歩道の手前で必ず止まって、左右の車の確認をしましょう。

 まず、道路や歩道を歩く時、自転車に乗る時など、移動時の基本として
「横断歩道は左右を確認する」
「信号が変わってもすぐに渡り始めずに、左右を確認してから横断する」
「曲り角が近づいたら、手前でいったん止まり、左右の車の確認をしてから進む」
「見通しの悪いカーブは、速度を落とし、前方をよく見る」
などの、基本的なことを改めてお子さんと確認をしていただけたらと思います。

 楽しく遊べる乗り物玩具は、使い方を誤ると、大変危険です。
ぜひご家庭で乗り物玩具の使い方をお子さんと話し合ってみてくださいね。

その他にも池子区で「ここが危ないので周知してほしい」などの情報があればお寄せ下さい。

【参考サイト】
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bicycle/index.html

2022年10月23日
地域安全サポーター 谷崎