イケゴグリーンアースラボ★クイズのこたえ ドクダミについての知って得する・豆情報♪

 こんにちは!
 イケゴグリーンアースラボ(池子小学校・キッズサポーター 園芸クラブ)です。

 ラボ通信vol.1にあった「おまけクイズ」の答えは、おわかりになりましたか?

 そうです、この季節に道ばたなどの日陰によく生えている、白いお花がかわいらしい「ドクダミ」でした。「そんなの知ってる!簡単過ぎる!」と思われる方にも、「ドクダミなんて知らなかった」という方にも知ってお得な豆情報を今日はご紹介します。

 「ドクダミ」は、ドクダミ科の多年草で、初夏から夏の時期に開花する植物だそうです。白いお花がとっても可憐な姿をしていますが、この白い花弁のような部分は、実は「総ほう」と呼ばれる、「葉が変形したもの」だそうです。

 白い総ほうの上に、全体として黄色で棒のように見える部分が、とても小さい花が集まる「花序」で、その小さな一つ一つの花に、おしべとめしべがあります。

「ドクダミ」には十種の薬の効能があるといわれており、整腸、利尿、緩下、解毒、消炎殺菌、止血、虫さされなどに役立ち、常用すると、胃腸が丈夫になり、高血圧、動脈硬化、脳溢血の予防や治療に使っても有効だとされています。

 歴史を遡ると、江戸時代に貝原益軒が書いた『大和本草』で「十種の薬の能ありて十薬となす」といったことから、「十薬」と呼ばれるようになったそうです。

 一般には「ドクダミ茶」として利用されていることはご存知の方も多いかと思います。ドクダミは全体に特有の臭気があるので、単体で飲む以外にも様々ハーブとブレンドして飲みやすくアレンジされた商品も多く販売されていますね。今日はお茶以外の、自宅でも簡単に試せる2つの使用方法をご紹介します!

さいしょに〈ドクダミ採取・乾燥方法〉

 茎葉を切り取り、水洗いし、風通しのよい所に吊るして陰干しします。
なるべく早く乾かして、密閉容器で保存します。


〈使用方法〉①「ドクダミ湯」

 乾燥させた葉を浴湯に入れます。あせもやニキビなどに効くとされています

〈使用方法〉②「ドクダミチンキ液」

 ハーブ有用成分をアルコール(ウォッカなど)を使って抽出したものを「チンキ液」と呼びます。水溶性成分と脂溶性の成分が引き出せるそうです。

(作り方)
 乾燥させた白い総ほう(お花に見える部分)をビンにたっぷり詰めて、ヒタヒタになるまでに焼酎を注ぎ、日の当たらないところに置いておきます。1週間以上経過したら使えます。

 虫刺されなどに、液体をコットンで塗ったり、スプレーボトルに入れて一拭きすると、ドクダミの消炎作用でかゆみが落ち着くそうです。 

※個人によっては、肌に合わない場合もあるので、少量ずつお試しくださいね。

※作り方はさまざまな本やサイトで紹介されており、乾燥させて作る場合や、乾燥させずに洗ってすぐに漬け込む方法もあるようです。こちらでは乾燥させて作る方法をご紹介しました。

 梅雨明けまでのお家時間などで、お子さんともぜひお試しくださいね。

【参考文献】

「薬草500種 栽培から効用まで」誠文堂新光社1996. 馬場篤・大貫茂

「暮らしを楽しむハーブ手帳」日本文芸社2019 ウェルドン・オーウェン 著

「暮らしとからだに効く植物の名前」300がよくわかる図鑑 (株)主婦と生活社2020

「薬草の自然療法」池田書店 東城百合子 著

2021.6.8
イケゴグリーンアースラボ
谷崎 貴恵