『子どもに安全な登下校を伝えよう!』 〜登下校中に不安を感じた子どもたちの行動〜

新年度が始まり5月も半ばを過ぎました。新1年生のお子さんも保護者の方も少しずつ新しい生活に慣れてきた頃ではないでしょうか。

緊張がとけはじめる5月は、交通事故が増えやすくなる時期ともいわれているようです。

交通安全については、ご家庭でお子さんとお話をしていることがあるかと思いますが、池サポ・地域安全サポーターとして、子どもたちが歩いている様子を実際に目にしてみると、これは交通事故に繋がるのでは、という不安を感じることがいくつかありました。

そのようなことにはならないように、「登下校中に不安を感じた子どもたちの行動」について保護者の皆様へシェアさせていただきます。

我が子かもしれないと思い当たる方も、思い当たらない方も、またはドライバーとして車を運転される時の注意事項の確認としても、以下ぜひご一読ください!

〜「登下校中に不安を感じた子どもたちの行動〜

1.追いかけっこなどの遊びをしながら、走って登下校する

私が実際に目にしたのは、神武寺方面の坂を走ってかけおりてくる子どもたちでした。追いかけっこをしているのか、「逃げる」を意識した走りのようで、交差点まで辿り着いて、そのまま赤信号を渡ってしまった子どもを複数日目にしました。

「赤信号を渡ってはいけない」という交通ルールは、おそらく1年生でも「知識」としては知っていることだとは思いますが、「友達と遊びながら」帰ることで、遊びに夢中になって注意点が頭から抜けてしまうことがあるのではないでしょうか。

子どもたちのそのような特性を大人は理解しつつ、とにかく「遊びながら帰ることで生まれる危険」を具体的に何度も伝え続けなくてはいけないと思いました。

※ご家庭で話して欲しいこと:遊びながら下校して遊びに夢中になると、道路にはみでたり飛び出してしまうことや、つい「交通ルール」を忘れてしまって車とぶつかると危険なので、落ち着いてゆっくり歩いて登下校しましょう。友達が走っても追いかけないようにしましょう。

 画像① 池小坂下神武寺駅方面交差点

2.狭い歩道をお友達と並んで歩く

仲の良いお友達と並んで登下校する姿をよく見かけます。それ自体は微笑ましいことですが、おしゃべりに夢中になり、歩道を横並びで塞いでしまったり、車道にはみ出す子どももよく見かけます。

池子小学校への通学路は、歩道も狭いところが多いですね。お友達と2人、3人、4人、、と横に並ぶと、向かい側から歩いてくる人とすれ違う時に、誰かが位置を変える必要があります。前後にずれて上手にすれ違えたら良いのですが、歩道からおりて車道にはみ出す子どもがいたら、大変危険です。

※ご家庭で話して欲しいこと:歩道は狭いので、横に広がらないように注意しましょう。前から人とすれ違う時は縦に1列に並んで、車道にはみださないように注意しましょう。

画像②池小坂歩道

3.車道と歩道の境界ブロックの上を歩く

これも毎日のように見かける光景です。たまに、ブロックの上を歩く子どもがバランスを崩して車道に1、2歩はみ出してしまう光景も目にします。また、現在も、神武寺トンネルから池子駐在所に続く道は、崖の工事のために片側一方通行となっている箇所があり、池小に続く坂道の交通量は増加した状態のままです。荷台に大きな荷物や車両を乗せたトラックも通行するため、歩道でも車道すれすれを歩くと、もし万が一と思うと不安です。ブロックの上はもちろんですが、なるべく車道から離れた位置を歩くように心がけたいものです。

※ご家庭で話して欲しいこと:歩道を歩く時、車道との境界ブロックには乗らない。また、なるべく車道の反対側に寄って歩く。ただし、崖崩れの危ないポイントや、地震時は住宅のブロック塀倒壊などの危険もあることも子どもと話しておきましょう。

画像③池小坂道路境界ブロック

その他、信号を待つ時に立つ位置(自身の安全や他の歩行者の妨げにならないように)、歩道のデコボコ、崖崩れの危険のある箇所(→別途記事がありますのでご参照ください)なども注意が必要です。

画像④池小坂下神武寺方面交差点 黄色ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)

画像⑤池小坂道 歩道の凹凸

以上が、子どもの登下校の様子を見守る中で特に不安に感じたことです。

1度や2度の注意や説明で子どもの行動を変えるのはなかなか難しいものかもしれませんが、子どもたちの安全のために、大人は根気強く伝えていかなければならないのだと思います。子どもが交通事故に遭わずに、安全に登下校ができるようにご家庭でぜひお話してみてくださいね。

【子どもの交通事故についての参考情報】

※以下は、警察庁等の記事になりますが、子どもの交通事故などの現状についてまとめられております。ご家庭で振り返る中でも、どのような場合に交通事故が多いかなど参考になるかと思います。

  • 警察庁交通局 「児童・生徒の交通事故」

https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bunseki/kodomo/300322jidouseito.pdf

  • 警視庁「なくそう子どもの交通事故」

https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/kids/kodomo01.html

  • 公財)交通事故総合分析センター「子どもの歩行中の交通事故」

https://www.itarda.or.jp/presentation/19/show_lecture_file.pdf?lecture_id=101&type=file_jp

地域安全サポーター
谷崎 貴恵